髙木 智広
Tomohiro Takagi
髙木 智広Tomohiro Takagi
幼少の頃から自然溢れる環境で虫や魚、動物などと戯れて育ったのが生き物たちがよく表れる私の絵の元風景だと思う。自然は時に不気味な景色も見せる。遊びに入った野山や学校からの帰り道で蛇や蛙、猫や鹿などの死骸を目撃した。自分もまた同じようにいつしか骨となって死んでいくことを子供心に刻んだ。
都会で暮らし始めてから自然は遠くへいった。日常的に死を感じることも少なくなった。人間は自然を隔離しコントロールしながら死のイメージも遠ざけているのかも知れない。それがいつの間にか安心となり、当たり前となりかけた頃にパプア・ニューギニアへ旅をする機会があった。
パプア・ニューギニアの奥地で電気もガスもなく自然の恵みに生かされている裸の人々と触れ合い、本来人間も自然の一部であることを強く感じた。そこでは人間は生態系の頂点ではなくワニに食べられることもある。故にワニを崇拝し、成人の儀式としてワニのような凹凸の刺青を入れる部族もある。深い森には精霊が宿ると信じられ、精霊を具現化した仮面をかぶって自分も彼らと一緒に踊った。そのような体験から自然と人間の関係を繰り返し考えるようになった。
自然と人間の関係性も時代と共に変化する。時に自然は人類の脅威となり大きな災害をもたらす。その度に自然をコントロールすることは不可能だと知る。地球温暖化や新型コロナウイルスの大流行からも人間と自然のバランスが崩壊していることを痛感する。
私の芸術も時代と共に変化しながら、自然の一部のように存在し得る作品が作れたらと日々制作している。
URL:https://tom-takagi.wixsite.com/arts
URL:https://www.instagram.com/tomohiro__takagi
URL:https://twitter.com/TomohiroTakagi?s=09
URL:https://www.facebook.com/tomohiro.takagi.31
都会で暮らし始めてから自然は遠くへいった。日常的に死を感じることも少なくなった。人間は自然を隔離しコントロールしながら死のイメージも遠ざけているのかも知れない。それがいつの間にか安心となり、当たり前となりかけた頃にパプア・ニューギニアへ旅をする機会があった。
パプア・ニューギニアの奥地で電気もガスもなく自然の恵みに生かされている裸の人々と触れ合い、本来人間も自然の一部であることを強く感じた。そこでは人間は生態系の頂点ではなくワニに食べられることもある。故にワニを崇拝し、成人の儀式としてワニのような凹凸の刺青を入れる部族もある。深い森には精霊が宿ると信じられ、精霊を具現化した仮面をかぶって自分も彼らと一緒に踊った。そのような体験から自然と人間の関係を繰り返し考えるようになった。
自然と人間の関係性も時代と共に変化する。時に自然は人類の脅威となり大きな災害をもたらす。その度に自然をコントロールすることは不可能だと知る。地球温暖化や新型コロナウイルスの大流行からも人間と自然のバランスが崩壊していることを痛感する。
私の芸術も時代と共に変化しながら、自然の一部のように存在し得る作品が作れたらと日々制作している。
- 1972岐阜に生まれる
野山を遊び場として様々な生き物と戯れて育ったことが後の制作の核となる - 1995ヨーロッパに渡る 古典絵画技法を研究
- 1997京都に移り住む
- 1993年と2001年にパプアニューギニアの奥地を旅する
- 精霊を信仰しながら原始的な生活を送る人々に触れ 人間と自然との繋がりについて改めて考える
- 〈個展〉
- 1998「STILL LIFE」ギャラリーエス /東京
- 2004「ユーレイ雲」ギャラリーそわか /京都
- 2007「ヒトが演じる動物園」なびす画廊 /東京
- 2009「ODD EYES, SLEEPING」unseal contemporary /東京
- 2010「FUR,AWAY」elsa art gallery /台北
- 2011「落鳥の森」unseal contemporary /東京
- 2013「空鳥-NUE-」中京大学 C-スクエア /愛知
「此方/彼方」Gallery Parc /京都 - 2015「伊邪那美」ヴァニラ画廊 /東京
- 2017「兎狩り」ヴァニラ画廊 /東京
「Rabbit Hole」ギャラリー小暮/ ニューヨーク
- 〈グループ展〉
- 2000「FALL TO THE HOLE」ギャラリーエス /東京
- 2002「JET」ギャラリーそわか /京都・ギャラリーエス /東京
- 2009「My Favoite Things」unseal contemporary /東京
- 2010第29回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 /東京 - 2011「激凸展」unseal contemporary /東京
「POSTER FOR JAPAN」DogA /オスロ - 2012第十五回 岡本太郎現代芸術賞 川崎市岡本太郎美術館 /神奈川
「TOKYO LOVE SHOW」 表参道ヒルズ /東京
「発条人間」 LOWER AKIHABARA /東京 - 2013「溶ける魚」精華大学内ギャラリーフロール Gallery Parc /京都
- 2014「掘りごたつハリケーン」The Art complex Center of Tokyo /東京
「迷える神々」マヤルカ古書店 /京都 - 2015「Condensed Vanilla 2015 ヴァニラ画廊セレクション」ヴァニラ画廊 /東京
- 2016「neko neko Rieko」 Kunst Arzt /京都 みうらじろうギャラリー /東京
「幽霊画廊Ⅲ -冥界のジャスパー-」 ヴァニラ画廊 /東京
「JAPANESE CONTEMPORARY ART SHOW」CENTRAL SQUARE /マニラ - 2018「Faces and Heads 2018」みうらじろうギャラリー /東京
「フェルメール・トリビュート展」MDP GALLERY /東京 - 2019「ぎふ次世代の作家展」岐阜市歴史博物館分館加藤栄三・東一記念美術館 /岐阜
「Faces and Heads 2019」みうらじろうギャラリー /東京
「Metaphysical~形而上」ヴァニラ画廊 /東京
「Postcard's Urban Contemporary Art & Street Photography auction」
Old Spitalfields Market /ロンドン - 2020「奇魂 –Kushitama-」ギャラリー勇斎 /奈良
「Paradise Lost –楽園の喪失」ヴァニラ画廊 /東京
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